B型肝炎はC型肝炎と同じくウイルス(B型肝炎ウイルス=HBV)がその原因です。
しかし肝炎にはその他にも、お酒の飲み過ぎや薬の副作用によるものがあり、変わり種としては自己免疫によるものもあります。
そのどれもが症状や治療法が異なるため、正しい知識と適切な対処が必要となります。
一般的に肝炎はウイルス性のものが多く、日本人の肝臓病の約80%はウイルス性です。
ウイルス性の肝炎には、B型の他にもA型、C型、D型、E型があります。
同じ肝炎と言われていますが、ウイルスのタイプにはDNA型、RNA型があり、それぞれ特徴や症状、治療法が異なります。
感染源も生水や食べ物からの経口感染、エイズと同じ性行為や母子感染があります。
日本人のB型肝炎患者は主に海外でのセックスが原因です。
しかしC型肝炎のように、注射や輸血による医療事故、母子感染が主な原因となっているものもあります。
肝炎の症状には急性肝炎と慢性肝炎があります。
B型肝炎だと成人後にかかった場合、たいていは肝炎になりません。
ウイルスが体内に留まるキャリア化もほとんどおきずに、自然に治ってしまいます。
残りの20~30%は急性肝炎を発症しますが、この自覚症状の無さがくせものです。
感染を予防できなかった場合、ウイルスキャリアは急性肝炎にかかることになります。
急性肝炎になると潜伏期を経た後に、風邪のような症状や全身のだるさ、胃の不調が起こり、黄疸が出てくるのが一般的です。
しかし成人のB型急性肝炎患者のほとんどは、慢性肝炎に移行することなく治ります。
ただ非常にまれなことですが、その一部は劇症肝炎という激しい症状が出ます。
B型肝炎ウイルスに対する激しい拒絶反応の結果、肝臓の細胞の80%以上が死んでしまうのです。
しかも日本人の急性肝炎患者の30%、劇症肝炎患者の40%がB型肝炎患者なのです。
そのうち慢性肝炎に移行する人は約10%、そこからさらに3%ほどが肝硬変、肝ガンへと進行していきます。
治るといってもB型肝炎はやはりこわい病気なのです。
成人後の感染とは異なり、3歳ごろまでにB型肝炎ウイルスに感染した人は、80%以上キャリア化します。
自覚症状が出ない「無症候性キャリア」と呼ばれる状態です。
これは体の免疫機能が未発達で、肝炎ウイルスを異物として排撃しないで、共存してしまうからです。
免疫機能がきちんと働き始める思春期以降、25才くらいになると、肝炎ウイルスへの攻撃が始まり、症状が現れます。
しかしそれでも90%の人は症状も軽く、大部分の人はウイルスが排除されて完治します。ご安心下さい。