同じ肝炎の症状を引きおこすものでありながら、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスには大きな違いがあります。
大きさも仕組みも、こわさの種類もまったく違いますが、両方とも血液を介して感染します。
B型肝炎ウイルスは、水疱瘡や帯状疱疹の原因であるヘルペスウイルスの仲間です。
昔は母子感染が多かったものの、現在ではワクチンとγ-グロブリン注射によって完全に予防できるようになっています。
B型肝炎の多くは一過性の急性肝炎で治りますが、ごくまれに劇症化します。
比率は1~2%に過ぎませんが、劇症化した場合の死亡率は7割にも上るので、注意が必要です!
B型肝炎が肝臓ガンになる確立はC型肝炎よりも低いものの油断はできません。
パートナーに感染させないためにも、ウイルスに感染した場合は、自然治癒をまたずに、必ずお医者さんにかかってください。
C型肝炎ウイルスはエイズウイルスやA型肝炎ウイルスなどの仲間です。
かつては輸血や血液製剤の投与、予防注射の際の針の使いまわしなどの医療行為で感染が拡大していました。
現在は感染を防ぐシステムがきちんとつくっれているので、新たな感染はゼロに近くなっています。
C型肝炎はウイルスに感染しても急性肝炎の症状がほとんどあらわれません。
その代わり深く静かに症状がすすみ、その内の7~8割が10年ぐらいたった後に慢性肝炎になってしまいます。
実際、B型慢性肝炎が母子感染が多く、平均年齢が35歳であるのに対し、C型慢性肝炎は48歳と10歳以上年齢層が高くなっています。
C型慢性肝炎と診断された後、さらに10年後に肝硬変になっている可能性は、3割~4割。
さらに10年後には、その肝硬変の7割が肝臓ガンに進んでしまいます。
このように時限爆弾が爆発するととりかえしがつかないことになるのがC型肝炎の特徴です。
しかしC型肝炎は早期に発見して治療を受ければ進行を押さえ込むことが十分に可能な病気です。
肝臓がちょっとおかしいかな? と疑いがあれば、できるだけ早くお医者さんにかかるようにしましょう。