成人後にB型肝炎ウイルスに感染した人の8割は肝炎そのものは発症させず、自然に治ります。
この感染していて症状が現れない状態を「不顕性感染」と言います。
しかし残された2割、5人に1人が急性肝炎を発症させてしまいます。
ここではB型急性肝炎の症状と経過を解説していきます。
B型急性肝炎の潜伏期間は、1~6ヵ月とひとそれぞれですが、平均すると約3ヵ月です。
これはウイルスが持続的に感染し続けている状態で、このウイルスを保持している状態になることを「キャリア化」と言います。
潜伏期が過ぎると、本格的に症状が現れるまえの段階、前駆期に入ります。
この際、だるさや発熱など風邪に似た症状や、食欲の減退など消化器系の異常がおこります。
この前駆期がおよそ1~2週間ほど続いた後、黄疸が現れてきます。
肝臓病が本格化してくると、皮膚や粘膜が黄色くなる「黄疸」が現れてきます。
黄疸は肝臓病が重症であるかどうかの診断の1つの目安です。
黄疸は2週間から長いと1ヶ月近く続きます。
また肝機能の低下から、尿の色が茶褐色になる異常も同時に起こってきます。
現れた黄疸が自然に消えてくるのが終息期です。
これはかかったB型肝炎が急性のまま慢性化せず、自然治癒に向かっていることを意味します。
実際、そうなると肝機能の検査値も正常に近くなってきます。
ほとんどのケースで肝炎じたいが終息に向かいますが、しかし一部は自然に治らず劇症化します。
もちろん慢性化するケースもあるので注意が必要です。