キノコ類には免疫強化や抗ガン作用を持つβ-グルカンといった多糖類などの多くの有効成分が多く含まれています。
抗ガン作用としてはアガリクスや霊芝などが有名ですが、入手はサプリメントなどに頼る必要があります。
そこでここでは私たちにも身近なβ-グルカンを多く含むキノコ類である、シイタケを例として取りあげてみます。
肝機能が悪化すると、アルドステロンという血圧を上げるホルモンがたまってきます。
これによりむくみが引きおこされ、血管が圧迫されて、ますます血圧が高くなるという悪循環が引きおこされます。
そのため高血圧の人には、肝臓の働きをよくして、アルドステロンの排泄を促す必要があります。
また肝機能の低下は、インスリンを破壊し、糖尿病を悪化させるという結果も招くのです。
これらの症状に対し、シイタケに含まれているβ-グルカンなどの多糖類=糖タンパクはとても有効に働きます。
豊富なミネラル成分やエリタデニンが、血圧を下げる方向に働くからです。
さらにβ-グルカンには血糖値が上がりすぎるのを抑える働きがあることがわかっています。
そのため、糖尿病の予防や治療においてもキノコ類のチカラは期待されているのです。
このシイタケに含まれたβ-グルカンは、免疫細胞を活性化して免疫力を高めるはたらきを持っています。
そのため国立がんセンター研究所によって実際にシイタケのβ-グルカンは「レンチナン」として精製されています。
レンチナンは免疫機能を高める形で抗腫瘍活性が作用することが証明されており、1985年には抗ガン剤として承認されました。
日常生活でありふれたシイタケのような食品であっても、このようにすばらしい免疫力強化のチカラが備わっているのです。
実際、シイタケを1日に3~6個とれば肝機能を根本から改善できる、と主張する専門家もいるほどです。
シイタケにはβ-グルカンの他にもタンパク質や糖質、ビタミンB群やビタミンD、カリウムや鉄などのミネラルも含まれています。
その上、食物繊維も豊富なため、糖尿病の食事療法や、便秘解消にも役立ちます。
文字通りシイタケは高血圧や糖尿病を予防し、肝臓を守ってくれる理想的な食品だと言えるのです。